バトルフィーバー
2ヶ月くらい前のスレに次のAAが貼られていた。
当然、ここで茶化されているのは、
コピーライターの北澤浩一さんに強い影響をうけまくっていたのに、
何故か有名ブロガーに嫌がらせ行為を繰り返していた黒崎夜話の黒崎さんの
次の発言だろう。*1
黒崎夜話
2006年06月04日
黒崎@草むす屍
#ここでひとこと。
このブログはバトル用に作成している。
ここで私は一度も、ジャーナリズムを名乗ってはいない。
黒崎は悪役で、口と性格が悪い。だからどうしたという声もあるが。2006年05月19日
黒崎@透けた縞巨大掲示板が匿名であるというのは、実は幻想で、何かあればログを出す前例が山ほどある。ブログはフリーメールからでも登録でき、またIPなどというものも実は当てにはならない。そんなことはネットを暫くやっていれば分かってくることである。
このブログも、バトル用に作っただけであって、目的を達成すれば削除するなり冬眠に入る。1954年の「ゴジラ」を想起していただきたい。
あのテーマソングを聴きながら、深夜の高速を西に向かうと気分である。
あるいは、大映の「眠狂四朗無頼控」のサントラだろうか。
さて、このバトルという単語であるが、正直あまり使っている人を見たことがない。理由はなにか子供じみた頭の悪さを感じさせるため、いい大人なら使うことを躊躇してしまうからであろう。
そんな中、恐らく中年といわれる年齢であるのに、いまだ嬉々として使い続けている黒崎さんは稀有な存在といえるだろう。
ところがである。黒崎さんに強い影響を与えたことで知られる、コピーライターの北澤浩一さんも実はバトルという幼稚な単語を多用しているのである・・・・・・・もっとも北澤浩一さんの場合は、車に乗っている際の小競り合いをバトルと称する場合が多いので、黒崎さんとは趣が若干違う。*2
その中でも、車関連じゃない箇所を以下に引用してみます。
緑色の坂の道
March 18, 2006
「緑色の坂の道」vol.3686
夜の海で。
■ また、短い旅に出ていた。
重くてすこし密度がある。
48時間ばかり続けて座っていると、こんどは尻のあたりが不調になる。
途中いくつか仮想のバトルを眺めていた。
すると実は相手が屈指のカルトであるということが分かってくる。騙されたり騙したり、他人を操作する術は一定部分で成功したが、それがあまりに性急なので、知らずに糸がほころんでくる。
■ 一体に、緻密な計算というものは、そのひとつの前提が崩れると後が続かないものである。旧日本軍の参謀には、そうしたタイプの男がいたと何処かで読んだことがある。
筋書が狂うのはたいてい中心にいる女からで、今まで重要な役を果たしていたものが突然裏返る。
彼女にとっては自然な流れなのだが、その自然さが理解できない。
May 12, 2005
「緑色の坂の道」vol.3101ブログと選民。
■ ブロガーという言い方があるが、大抵は自らのことをそう呼ぶ。
そこでは一定のルールのようなものがあるらしく、疑問をはさんだりすると荒らしなどと糾弾される。
つまりは、かつての草の根ネットでのバトルを拡散し個別化したものである。
道具は変わっていても、やっていることはたいして変わりがない。
■ ところがですな、自分が使っている道具が一番だと思っているひとが案外に多いことに驚く。先月始めて自分でPCを買ったんだと。携帯のデジカメで全てが撮れるのだと。
極めて低い技術的敷居の上に、結構なモノイイが載せられているのが今の時代で、編集者のレベルというかなんというかも、以前とは異なってきているのだと思って眺めていなければならない。
どうでもいいことではあるのだが。
December 11, 2004
「緑色の坂の道」vol.2867かげろう 2.
■ 古くからの読者はご存知かも知れない。
今やっていることの原型は、ほとんど全て yomine の文芸にあった。
yominet とは、読売新聞社が運営していた有料会員制のインターネットサービスである。私は読売から業務委託を受け、文芸フォーラムの執筆と運営を行っていた。
今、青瓶を仕切っている甘木君は、当時の助手である。
当時はサボってばかりいるイタシカタのない青年であったが、昨今更生して、渋谷NHKのすぐ傍に住んでいる。色物のYシャツと深夜の饂飩さえやめれば、仕事も遊びも一番いい時であろうかと思われる。
yominet はよくAネットと比較されていたのだが、後者は実をいうと某新聞とは関係がない。確か別会社になっていたような記憶がある。
筒井さんの「電脳筒井線」があった故か、Aネットから溢れた文芸趣味の方々が yominet に流れ込んでくることがままあった。壮絶なバトルになることもあったが、適宜駆逐されている。
ふりかえると yominet は、クローズドな世界ではあったが、今インターネットの世界で起きていることの多くはそこで先行体験できたように思えている。
とりわけ、書くことと人間関係に関してである。
August 23, 2004
「緑色の坂の道」vol.2720かつて不良だった市民。
■ というのは手ごわいものである。
それは行政を含めた組織というものを知っているからで、実社会であれネット上であれ、ひとたびバトルがあった場合には腹をククル。
谷口ジローさんの漫画には、やや小太りの上着を着た男たちが、その配偶者と犬とともに出てくるが、それはいかにも東京よりも西の方角の町並みと意識であった。
一応留意しておくべき点は。
2005年5月にはガ島という人のブログが炎上したらしく。
その中心メンバーは黒鮫さんであったらしいということ。
そして、2006年3月には松永さんとその周辺の人たちへの
嫌がらせを黒鮫さんが中心になってやっていたということ。
あ。もちろん偶然だと思いますよ。私は。
脳内ではこんな感じでノリノリなんだろうか?
それともこんな感じ♪
*1:以前バトンタッチ?で引用しました。
*2:まぁ程度が低いのは同じですがw
ソックリさん?
最近、2chに検索機能があることを知り、こんなスレを発見した。
北澤浩一Yominet運営者
すごーい!コピーライターの北澤浩一さんて有名人なんですね。
しかもYominet運営者として評価されている。
ま、
内容的には他の「ことのはスレ」と同様で、あまり目新しい情報は見あたらなかった。
その中でも気になったレスが・・・
343 :文責・名無しさん:2007/09/30(日) 16:03:34 ID:I+SO3yAV0
夕べナカソネ元総理をテレビで観ていて,按配さんを思い出しまスタ。
さらに
390 :文責・名無しさん:2007/10/18(木) 09:42:44 id:GVV/xraa0
K氏に似てる人
ttp://www.gotanjoji.com/image/gen.jpg
確かに元々は上品な顔立ちであったろうこの二人には、共通点が伺える。
ひょっとしたら、スレの書き込みはインサイダーによる情報提供なのかもしれない。
因みに北澤浩一さんに強い影響を受けていることで知られ、
数多くのブログに嫌がらせを繰り返していたことでも知られている
黒崎夜話の黒崎さんは、「自分はチョウ・ユンファに似ている」と嘯いていた。
山本一郎さんプロフィール
コピーライターの北澤浩一さんに強い影響をうけたのはいいが、
何故か有名ブロガーに嫌がらせ行為を繰り返していた黒崎夜話の黒崎さん。
その黒崎さんが数度に渡ってネガティブな言及対象としていた
山本一郎さん。ぶっちゃけよく知らない人なんだけど・・・
そんな彼の著書からプロフィールを拾ってみました。
出版年順
美人(ブス)投票入門 2004年2月20日
[奥付]
1973年東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。
国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
日本ビール党を結成し、日夜日本のビール消費量の増大に貢献する傍ら、ロックバンド"The Kitchen Guys Band"ではギターを奏でる本格派。インターネット上では「切込隊長」の名で親しまれ、『週間SPA!』や『月刊ビジネススタンダード』では独自の切り口の経済コラムを連載中。
最近ではゲーム製作やテレビ番組制作もこなすが、本業は証券投資、技術評価方面。泥酔中は無敵。
[カバー]
1973年東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。
国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
『週間SPA!』や『月刊ビジネススタンダード』などのビジネス誌で経済コラムを執筆する傍ら、業界・技術調査、外資系企業の対日投資アドバイザーを務める。インターネット業界、コンテンツ業界が専門。
ウェブ上では「切込隊長」のあだ名で名声を博し、Blogサイト「俺様キングダム」は独特の文体とユニークな視点が評価され、2003年度Blog of the Year大賞を受賞。ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々 2004年10月23日
[奥付]
'73年東京都生まれ。慶応大学法学部政治学科卒業、父親が抱えた莫大な負債を株の個人投資で一部返済。以後も投資を続け巨額の資産を形成する。プランニングや投資などを主たる業務とするI&P(株)を設立、代表取締役就任。童貞
[カバー]
'73年東京都生まれ。慶応大学法学部政治学科卒業、父親が抱えた莫大な負債を返済するため学生時代から株の個人投資を行う。一部返済を完了した後も投資を続け巨額の資産を形成する。卒業後、国際電気(現・日立国際電気)に入社するも半年で退社。インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」のサポートなどを経て、プランニングや投資、ゲーム製作などを主たる業務とするイレギュラーアンドパートナーズ(株)を設立、代表取締役就任。インターネット業界やコンテンツ業界に精通し、ネット界では"切込隊長"のハンドルネームで知られるカリスマ。
自身の公式サイト「俺様キングダム」は毎日3万人を集客し、'03年度のBlog of the Year!大賞を受賞。趣味はプロ野球観戦と経営者ウォッチング。初めて社長という人種に興味を持ったのは15歳という経営者ヲタク。IQは190.攻撃的に童貞を死守している投資情報のカラクリ 2004年8月30日
[奥付]
1973年東京生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。
国際電気(現日立国際電気)などを経て、
イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
『月刊ビジネススタンダード』や『週間SPA!』などのビジネス誌で経済コラムを執筆する傍ら、業界・技術調査、外資系企業の対日投資アドバイザーを務める。インターネット業界、コンテンツ業界が専門。
ウェブ上では「切込隊長」のあだ名で名声を博し、Blogサイト「俺様キングダム」は独特の文体とユニークな視点が評価されBlog of the Year大賞を受賞。童貞。
[カバー]
1973年東京生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。『月刊ビジネススタンダード』や『週間SPA!』などのビジネス誌で経済コラムを執筆する傍ら、業界・技術調査、外資系企業の対日投資アドバイザーを務める。インターネット業界、コンテンツ業界が専門。ウェブ上では「切込隊長」のあだ名で名声を博し、Blogサイト「俺様キングダム」は独特の文体とユニークな視点が評価されBlog of the Year大賞を受賞。日本ビール党党首。童貞。けなす技術 2005年3月23日
[奥付][カバー]
1973年、東京生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。
国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーアンドパートナーズ株式会社代表取締役。ビジネスからサブカルチャーまで幅広いジャンルにて、独自の文体を駆使した文章を多数執筆。著書に『投資情報のカラクリ』(弊社)、『嗚呼、香ばしき人々』(扶桑社)など。ネット界では「切込隊長」として知られ、Blogサイト「俺様キングダム」において、日々、シャープな論陣を張りながら、多方面に火種を撒いている。また、大日本ビール党党首の横顔も持つ。童貞。最強のSEO対策! HTMLがわからない人から ウェブデザイン上級者まで 2005年9月17日
[奥付][カバー]
1973年、東京生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。
国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーアンドパートナーズ株式会社代表取締役。
ビジネスからサブカルチャーまで幅広いジャンルにて、独自の文体を駆使した文章を多数執筆。
著書に『投資情報のカラクリ』、『けなす技術』(ともに弊社)、『嗚呼、香ばしき人々』(扶桑社)がある。
ネット界では「切込隊長」として知られ、Blogサイト「俺様キングダム」において、日々、シャープな論陣を張りながら、多方面に火種を撒いている。
また、大日本ビール党党首の横顔も持つ。
http://oresamakingdom.net/ヒルズではたらく社員の告白―ネット企業って、実際どうよ? 2005年9月
[執筆記事に記されたプロフィール]
73年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。ネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」のサポートなどを経て、イレギュラーズアンドパートナーズ?を設立し、同代表取締役。ネット界では切込隊長のハンドルネームで知られる。「俺様国家」中国の大経済 2005年10月20日
[奥付]
1973年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーアンドパートナーズ株式会社代表取締役。個人投資家にしてプランナー。人気ブログサイト「俺様キングダム」の切込隊長として活躍中。週刊誌などに連載コラムを執筆する傍ら、『けなす技術』『嗚呼、香ばしき人々』など著書多数。ブログ界が生んだ、最も注目される論客である。
[カバー]
1973年、東京生まれ。慶應大卒。
イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。人気ブログサイト「俺様キングダム」の切込隊長として活躍中。『けなす技術』ほか著書多数。アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから 2005年10月21日
[インタビュー記事に記されたプロフィール]
1973年東京生まれ。中学のころからパソコンやメカに親しむ。1996年慶應義塾大学法学部卒。企業調査業務などを経て、現在は個人投資家兼プランナー。2001年にイレギュラーズアンドパートナーズ株式会社を設立、代表取締役。旧ニフティサーブの「ビジネスマンフォーラム」や「2ちゃんねる」で独自の視点と文体を活かした論客として鳴らし、著書に『けなす技術』(05年/ソフトバンク・パブリッシング)など。趣味はプロ野球観戦と経営者ウォッチング。好きな色は緑。「切込隊長」は学生時代に野球部の1番バッターであったことからついたハンドルネーム(意外に単純)。
http://kiri.jblog.org/スカーレット・ソード 2005年10月22日
[奥付][カバー]
1973年、東京生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。
個人投資家、プランナー。
国際電気(現日立国際電気)などを経て、イレギュラーアンドパートナーズ株式会社代表取締役。
ビジネスからサブカルチャーまで幅広いジャンルにて、独自の文体を駆使した文章を多数執筆。
著書に『投資情報のカラクリ』、『けなす技術』(ともに弊社)、『嗚呼、香ばしき人々』(扶桑社)がある。
ネット界では「切込隊長」として知られ、Blogサイト「俺様キングダム」において、日々、シャープな論陣を張りながら、多方面に火種を撒いている。
また、大日本ビール党党首の横顔も持つ。
http://oresamakingdom.net/
なんか凄い手間が掛かった割りに大して面白くないですね。
「父親が抱えた莫大な負債を株の個人投資で一部返済」
これって親孝行でスゴク良いエピソードだと思うのですが、
最近の著書では削られてしまっていて残念ですねぇ・・・
まぁ山本さんは黒崎さんや鮫島さんの嫌がらせ行為の対象にならなくて、本当に良かったですね。
顔面餃子2007
※ 北澤浩一さんや森 輝秀さん、青瓶軍団の話題ではありません。
顔面餃子っていうネーミングセンスて、どうなんでしょ?
なーんて思うところも少し有るわけだけど。まぁいいや。
北関東で餃子といえば宇都宮!
なーんて言う人がいるかもしれないけど。
宇都宮で美味い店なんて思い浮かばない*1。
私個人的の好みでいうと、
キラー・トーア・蒲田にある有名店群*2がX-GUNだと思うわけで。
あぁ食べたいなぁ。羽根付きの奴・・・。
でも、蒲田は遠すぎて・・・この距離は如何ともしがたいわけで。
とりあえず近所の餃子屋にいくことにしたっちゃ!
※オウム・真如苑関係者等による嫌がらせを避けるため、画像にはモザイクをかけています。
一口餃子で若干物足りなかったけど。美味しかった。
餃子仲間のカバキ君*3情報によると↓ココの餃子はX-GUNらしいので
http://www.rakushuken.com/
都心に出たときにでも行ってみようっと♪
オウムについて語る北澤浩一さん
有名ブロガーに嫌がらせ行為を繰り返していたことで有名な、黒崎夜話の黒崎さん。
彼がオウムについて語るのは別に不思議なことではないけれど。
黒崎さんに強い影響*1をあたえたコピーライターの北澤浩一さんが、
オウムについて語っていたとしたら、なんだか興味深いと思わないかい?
ま、私は別に思わないけどね。なーんて♪
と、誰が興味をもつかサッパリわかんないけど、
北澤浩一さんのブログから、オウム&カルトの単語で検索してみたよ!
つーことで引用してみる。強調はwakame1977.
March 18, 2006
「緑色の坂の道」vol.3686
夜の海で。
■ また、短い旅に出ていた。
重くてすこし密度がある。
48時間ばかり続けて座っていると、こんどは尻のあたりが不調になる。
途中いくつか仮想のバトルを眺めていた。
すると実は相手が屈指のカルトであるということが分かってくる。
騙されたり騙したり、他人を操作する術は一定部分で成功したが、
それがあまりに性急なので、知らずに糸がほころんでくる。
■ 一体に、緻密な計算というものは、そのひとつの前提が崩れると後が続かないものである。
旧日本軍の参謀には、そうしたタイプの男がいたと何処かで読んだことがある。
筋書が狂うのはたいてい中心にいる女からで、今まで重要な役を果たしていたものが突然裏返る。
彼女にとっては自然な流れなのだが、その自然さが理解できない。February 14, 2006
「緑色の坂の道」vol.3639
■ こう並べてゆくと、何処と何処が似ていて、またその構造が違っているのかが薄く分かったような気になってゆく。
例えば「無罪推定」という論を張った人たちがオウム・地下鉄サリン事件の時にもいたが、
そのことごとくは論破されていた。
今ネットでその記録の一部は読むことができる。
確かロッキード事件の際も同じだった。阿諛する。
先日私は「夜と女と毛沢東」(吉本隆明:辺見庸:文春文庫)という本を、壊れかけたソファの上でめくっていたのだが、
なんだかとても困った印象が残ったことを覚えている。飲む酒がなくなって、安いフランス製のグラスにラムを入れて嘗めていた。
■ ライブドア的な心性というのが、私は世の中に蔓延していると思っている。
それは、例えばゲームの裏技を知っているともてはやされる小学生の世界にも似ていて、何処かに現実味がない。
カルト経済の一変形だということもできるが、背後にはグローバリズムという時には大きな暴力を伴う世界の構造があって、
ゆきつもどりつしながら歴史は動いているように思える。January 22, 2006
「緑色の坂の道」vol.3605
ドリームランド 5.
■ 2005年の3月、私は「ドリームランド」という題の緑坂を書いた。
「オウム」というキーワードで、本ブログで検索していただきたい。
その前後である。あるいは緑坂 3048.
■「政治的宗教」あるいは「カルト的経済」。
いくつもの単語で今の世界は語ることができる。単語というのは概念を圧縮したものだが、その背後に幾層にもたたまれた構造があることに注意しなければならない。
薄い予感のようなものがあって、このところ私は、立花隆さんの田中角栄のシリーズを壊れかけたソファの上で読み返していた。
金権体質というのがこの国に伝統的にあるのだとして、本件もその延長線上にあるものだという気がしている。January 11, 2006
「緑色の坂の道」vol.3592
手を伸ばしたら湿っていた闇。
■ 私は風邪がうつり、連休には熱を出していた。
仕上げねばならない仕事がひとつふたつあって、明け方もそもそと資料をめくる。
つまんねえなあこんなこと。
でもこれを片付けないとなにがしか、片がつかない。
赤いラベルの酒を嘗め、それをタウリンで割っていた。
■ どうでもいいことではあるのだが、ITの会社やネットの世界の一部には、
カルト的な空気が薄く漂っているかのように思えることがあった。
カルトとは何か、というと前に書いた緑坂があるので検索していただきたい。
簡単に言えば、非合理的なカリスマや絶対的な存在を求める心理的な状態である。
つまり、疑い続けることができないでいる。September 21, 2005
「緑色の坂の道」vol.3387
ネットワークの自由。
■ すこし大風呂敷を広げた題名だが、さておき。
例のオウム事件の頃である。国家のなかに仮想的な国家をつくり、
様々な各省庁を置いたことを評価する動きが一部知識人の間にあった。
国家権力というものを相対化したという趣旨であろうか。
全共闘とオウムとの相関関係を論じる書籍も出されていた。
私は今まで、「オウム」という単語をほとんど使ってこなかった。
「某宗教団体」とか「新・新宗教」という言い方をしている。
今回その固有名詞を使ってみたのは、現実から逃避する時代がそろそろ終わりつつある、
という文学上での流れも生まれてきているように思うからだ。ただ、そのゆくえについてはまだ未知数であろう。
サルトルの眼鏡なんかを思い出したりもする。
さらに、事件から二年が経過し、破防法など社会的な影響についても一定部分で収まってきたように認識しているからでもある。
■ 当時、オウムに対して部分的ではあったにせよ肯定的な見方をしていた知識人の一部は、
ややあってサイバースペースでの自由ということを唱え始めた。
インターネットにおける自由な情報発信と交信が、国家や民族、組織の壁を乗り越えるというある種の期待、
場合によっては幻想である。
そうした雑誌を手にとってみると、彼等がオウムからインターネットに乗り換えたのではないかというような印象を薄く持った。
活字が小さく、難解な言い回しなので雑誌は買わなかった。
一面においてはそうした特性は世の中を変革してゆくだろう。人々の意識も社会構造も変わることになる。
ただ、そう旨くはゆかないよ。鵺のようにかたちをかえ皆飲み込むようにしてずるずると移行してゆくものだよ、
という気が私にはする。March 11, 2005
「緑色の坂の道」vol.3046
ドリームランド 2.
■ 漠然とした予感なのだが、今、ある種経済的な茶番のように起きていることは、私にはオウム以後、
この国が至ったひとつの段階ではないかという気がしている。
ある要素が拡散し、違う側面から社会の表面に滲んできたと言ってもいい。
新しい玩具を与えられた子供が、これでこんなこともできると喜ぶ。
流れるように自説を語り、技術が万能であるかのように錯覚しているのだが、
ネットあるいは特定の経済原則からしか社会や人間を眺めることができない。
空想的な技術万能主義とは、終末論の裏返しでしかないだろう。
だが、技術というのは基本的に万人に開かれたものであって、特定の個人でなくても誰かが行うことは可能である。
いずれそのアイディアは、保守的といわれている大人たちが実装してゆく。これが資本主義の鉄則だからである。
■ メディア論というのは、つまるところ世界をどう眺めているかという視座の問題である。
メディアだけが単独に存在する訳ではなく、その国の経済的な側面や文化・歴史などに大きく規定されている訳だが、
分かりやすい例を挙げれば、IT革命と呼ばれているものの成果は、
グローバリズムの道具にもなればそれに相対する動きに使われることもあって、その意味では等価である。
つまり、インフラのひとつなのだ。
■ 説明するのは厄介なので止めるが「空白の10年」の後、もうひとつ駒が進む。
能力はあっても正規の雇用になれない男や女たちが溢れ、経済の流動弁として機能して久しい。
「フリーター漂流」という番組が国営放送であったけれども、その制作に関わった誰かも、
おそらくは似たような立場だったのだろうと思われる。
フリーターも個人資産あれこれのひとも、この時代には「市民」と呼ばれる。
ネットの匿名性と平等はその差異を極限まで隠蔽してしまう。
何時だったか私は、リストラをされた知人の家にいった。
半年も掃除をしていない黒ずんだトイレの棚に、今は別居中だという家族の残した生理用品があった。
PCを眺めると、娘さんのアカウントが残っている。高校生の息子と釣りにいった時の写真が何枚か壁に飾ってあった。
このテーブルは、かつて家族が食事をしたところなのかと思うのだが、その上でUSBのケーブルを繋いだりして、
インスタント・コーヒーのおかわりをした。March 08, 2005
「緑色の坂の道」vol.3045
ドリームランド。
■「夜の魚」一部を書いているとき、地下鉄サリン事件というのはまだ起きていなかった。
予兆のようなものはあって、これからは新興宗教、あるいは新・新宗教の時代が来るだろうと感じていた。
「夜の魚」の中で、狐のような中国女に撃たれた主人公が匿われるのが、その団体が経営する病院である。
高橋和巳に「邪宗門」という小説がある。戦前ある新興宗教が、結局は軍部や政府に弾圧されてゆく過程を描いたものである。
モデルは大本教だと言われるが、今ではこの小説を知るひとも少ない。
反体制、革命のある種シンボルであるとして、オウム真理教を心情的に擁護した知識人は多い。
社会的な生命を絶たれたひとも数人はいた。
彼らは自らの叶わぬ夢を新しい世代に仮託しただけであって、パレスチナに憧れたかつての闘士の発想と寸分違わないでいた。
あるいは精神世界の中で遊ぶ。
■ カルトの定義は様々にあるが、
私は根っこのところに極めて強い自己愛があるのではないかという気がしている。
となると、ネットの世界に非常になじみやすい。
多くのブログないしは日記のようなものは、自己愛の増殖と連鎖である。
厳しい評価を避け、昼間とは別の人間になろうとする。
自らの顔写真や、小物類などを撮影して載せる。
ある特定の人物がいたとして、そこに憧れ、今にも手が届くのではないかと錯覚させることがネットの匿名性と平等であるのかも知れない。
そこを逆手にとって商売に繋げてゆくやり方もあり、私は否定するものではないが、そこに集まる彼らは、
何処かで搾取されていることを知らないでいる。かといって被害者であるとは限らない。
私は最近の若者や三十代の男たちが、タバコの吸い方を知らないことに驚く。
火の点いたものを振り回したり、持ったまま椅子やテーブルの傍に手を置く。
これは何故なのかと考えると、他人に対する想像力が乏しいのである。
これは自分にとっても他人にとっても毒なのだという自覚だろうか。
煙草や酒は、毒であるから大人の嗜好品なのだ。
もちろん、何かモノを書くということもである。
引用してみたけど。大して面白いことは書いてなかったね。
期待させちゃってメンゴ。